料理の写真を撮るためのカメラを選ぼう!

カメラ機材

料理を撮影したいけど、どんなカメラを選んだらいいの?

スマホでも撮れるの?

とりあえずできるだけ高いカメラを買ったらよいの?

お店のSNS発信やウェブサイト用の撮影、プライベートでのお食事の撮影など、さまざまな場面で料理の写真を撮りたいことってありますよね?

そんな時にどんなカメラを使えば「美味しそう!」「キレイ」って思える写真が撮れるのか、知りたいと思ったことはありませんか?

今回は料理撮影に絞って、カメラを選ぶ際に確認したいポイントをご紹介していきたいと思います。

どう撮りたいのかによって違うカメラ選び!

一口に料理撮影と言っても、どんなレベルの写真を撮りたいのかによって、カメラの選び方は変わります。

ここではスマートフォン、コンパクトデジタルカメラ、ミラーレスカメラの3つについてご説明していきます。

スマートフォン

メリット

スマートフォンの魅力は何といってもその手軽さです!

いつでも持っていて、撮りたいときにすぐ撮れる、

仕事でも日常でも旅行先でもいつでもスマホは手元にあります。

ですから、とにかく手間なく簡単に撮りたい方はスマートフォンがおすすめです。

最新型のスマートフォンは画質がどんどん良くなっているので、誰でも簡単にキレイな料理の写真が撮れます。

特に屋外や日中の明るい環境ではスマートフォンのカメラも一眼レフにも見劣りしない画質の写真を撮ることができます。

また、基本的に撮ったそのままで写真を使うので、撮ったままでもかなりキレイな写真に仕上がります。

さらに、料理に特化したカメラアプリや画像編集アプリなどもあるので、撮影後でも料理を見栄え良く編集できます。

また、共有も簡単なので撮影後には撮った写真をすぐにSNSやウェブサイトに掲載もできます。

デメリット

スマートフォンのデメリットはやはり画質です。

最近のスマートフォンの画質は少し前に比べて格段に向上しています。

しかし最新のスマートフォンであっても、フルサイズミラーレスカメラよりも画質が劣ります。

それは、スマートフォンのセンサーが小さく、搭載できるレンズにも制約があるためです。

特に暗所では画質の劣化がしやすく、屋内撮影が多い料理撮影では条件的に厳しいこともあります。

とはいえ、スマートフォンで見る限りでは一眼レフとの差もそれほど気になりません。

もちろん、パソコンモニターや印刷などで写真を大きく見せる場合には一眼レフとの差が出てきます。

また、基本的に定常光(ストロボ以外の光)での撮影となるため、撮影の自由度は一眼レフに劣ります。

さらに、レンズが広角中心なので、近寄って撮影する料理では撮った写真のゆがみが気になることがあります。

基本的に撮ったままの写真を使うため、一眼レフのように後から画像編集で仕上げていくことはできないことはありませんが、あまり向いているとは言えません。

コンパクトデジタルカメラ

以前はコンパクトデジタルカメラはスマートフォン同様に携帯性が良く、スマートフォンよりも画質が良い点がメリットでした。

しかし、最近のスマートフォンカメラの進化に伴い、コンパクトカメラの優位性は少なくなっています。

一部のメーカーから出ている高級コンパクトデジカメなどではスマホよりも操作性や画質が良いこともありますが、価格的にもデジタル一眼に近くなっており、それならデジタル一眼でも良い気もします。

携帯性を重視するならスマートフォン、画質を重視するならデジタル一眼を選択すれば良いかもしれません。

アクションカメラ

アクションカメラは本来動画用のカメラなので料理の写真を撮るためには向いていません。  

しかし、調理過程の手元動画を撮りたいときなどには工夫次第で便利に使うことができます。 

ミラーレスカメラ

メリット

ミラーレスカメラは画質重視の撮影におすすめです。

スマホの画面で写真を見る限りではスマホカメラとミラーレスデジタル一眼の画質の差もそれほど目立つことはありませんが、印刷や大画面で見る場合には、画質の差がはっきりと分かります。

レンズも高性能でカメラも高機能ですので、とにかく撮りやすいのも魅力です。

暗所にも強いので、屋内の料理撮影でもきれいに撮影できます。

保存できるファイル形式もRAW、TIFF、JPEGなどを選ぶことができ、後からの画像編集で完成度を高められる点は大きなメリットです。

また、アクセサリー類なども豊富でストロボ光での撮影も可能なため、撮影の自由度がスマートフォンよりも高い点もメリットです。

ミラーレスカメラにはセンサーサイズの違いによる差があります。

代表的なのはAPS-Cサイズ、フォーサーズ、フルサイズで、フルサイズが最も大きなセンサーサイズで画質もよくなります。

エントリークラスのAPS-Cやフォーサーズなどは価格も手頃で画質もよく、ボディサイズも比較的コンパクトなので初心者の方でも導入しやすいと思います。

デメリット

カメラとレンズを含めると数キログラムの重さも普通なので、携帯性が良いとはいえません。

旅行はともかく、日常で常に持ち歩くのはやはり大変です。

お出かけ先で気軽に料理を撮影するといった使い方には向いていません。

また、機能が豊富な分、使い方もスマートフォンに比べると難しい点がデメリットです。

特に初心者の方にはハードルが高いかもしれません。

センサーサイズが大きくなるほど価格も上がるため、フルサイズのカメラはかなり高額になります。

デジタル一眼レフカメラ

メリット

デジタル一眼レフカメラには多くのレンズラインナップがあります。その中でも特に「シフトレンズ」があることが料理写真を撮る上でのメリットの1つです。

シフトレンズはニコンとキヤノンの2社のレンズにだけありますが、ミラーレス一眼レフ用のレンズラインアップには出ておらず、一眼レフ用カメラ用のレンズとなります。

シフトレンズは建築撮影や商品撮影でよく使われるレンズで、歪みやピントのコントロールを行うことができます。

しかし、最近ではフォトショップなどの画像編集でこれらの修正もできるようになっています。

また、シフトレンズはマニュアルレンズのため、オートフォーカスや露出オートは使えません。

ちなみにシフトレンズはアダプターを使うことで、ミラーレスカメラにも使用することが可能です。

デメリット

ミラーのあるタイプのデジタル一眼レフはフィルム時代からの構造のカメラですが、最近ではミラーレスカメラに置き換わる形で徐々に販売されなくなってきています。

ニコンやキヤノンも新しいミラーレスカメラのシステムとなっており、新しいレンズもミラーレスカメラのみの販売となっています。

そのため、いずれデジタル一眼レフは販売終了する可能性があります。

また、デジタル一眼レフはミラーなどの部品がある分、ミラーレスカメラ以上に大きく重いのもデメリットです。

シフトレンズも一部のカメラマン以外ではそれほど必要とされておらず、歪みやピントの調整もPhotoshopなどでわりと近いことができるようになっていることから、これから新たにシフトレンズを使う必要もそれほどないかもしれません。

料理写真を撮るためのカメラ選びのポイント

では、どのカメラを選んだらよいのでしょうか?

現状ではスマートフォンのカメラかミラーレスカメラの2択になりそうです。

そこで、スマートフォンとミラーレスカメラのどちらを選ぶか?そのポイントについてご説明します。

 スマートフォンのカメラがおすすめの方

携帯性重視

どこへでも持ち歩いて、いつでも撮りたい時に撮影がしたいといった方にはコンパクトさが重要になりますのでスマートフォンがおすすめです。

手軽で簡単に撮影したい

とにかく操作が簡単で手軽に撮りたい。また、画像編集も簡単に行いたいと言った方には撮ったらすぐにアプリで編集が可能なスマートフォンがおすすめです。

パソコンを使わずに画像を共有したい

 SNSへのアップロードなどを頻繁に行いたい方やパソコンを使わずに共有したい方などはスマートフォンがおすすめです。

縦型の動画を撮りたい

料理の動画でもショート系の縦型動画を撮りたいといった場合にはスマートフォンがおすすめです。

スマートフォンを選ぶときのおすすめ機能!

料理撮影で使うスマートフォンのカメラにはどのような機能があればよいのでしょうか?

いくつかおすすめの機能をご紹介します。

望遠(ズーム)レンズ

スマートフォンのレンズは広角、超広角、望遠の3つが主流ですが、機種によっては望遠がないものもあります。

しかし、料理写真の撮影ではできれば望遠を使いたいので、望遠レンズのある機種を選ぶことをおすすめします。

なぜ望遠が良いのかというと、広角や超広角では料理(お皿や食器)が大きく歪んでしまうからです。望遠で撮ることでその歪みを少なくすることができます。

大型センサー

最近ではスマートフォンのセンサーサイズも大型化してきています。

センサーサイズは写真の画質にダイレクトに影響するので、できるだけ大きなセンサーを搭載したスマートフォンをおすすめします。

ミラーレスカメラがおすすめな方

画質を重視

写真をSNSなどだけではなく、印刷や大画面での使用などを想定していて画質重視な方にはミラーレスカメラがおすすめです。

画を作り込んでじっくりと撮影したい

料理撮影でも盛り付け、食器、背景、小道具などをしっかりと作り込んだ画を撮りたい場合には、細部まで確認しやすいミラーレスカメラがおすすめです。

ライティングで自然光、LED、ストロボなど多彩な光源を使い分けできる点も魅力です。

カメラの機能が豊富で操作がしやすく、「ボケ感を生かす」「ピントを深くする」「多重露光を使う」など、さまざまな写真的な効果を使うことができます。

暗所での画質も良いので、暗いトーンの写真もキレイに撮ることができます。

媒体毎に画像の保存形式を変えたい

画像の保存形式をJPEG、TIFF、RAWなど、媒体によって使い分けたい場合には、ミラーレスカメラがおすすめです。

(スマートフォンでも画像形式を変えることはできますが、対応したアプリなどが必要になります。)

パソコンで画像の編集をしたい(画像の完成度を重視)

スマートフォンでも画像編集は可能ですが、パソコンとフォトショップなどの画像編集ソフトを使うことで、比較にならないほどの高度な編集作業が可能になります。

画像をRAWで保存すれば、パソコンを使って現像から行うことができるため、高画質を保ったままで色や明るさの調整が可能です。

高画質な動画を撮りたい

横型の高画質動画を撮りたい場合にはミラーレスカメラの方がスマートフォンよりも向いています。

テザー(連結)撮影をしたい

カメラとパソコンをUSBケーブルで連結して撮影することをテザー撮影といいます。

通常、撮影した画像はカメラのSDカードなどに保存されます。その画像をパソコンに取り込むためには、SDカードをパソコンのカードリーダーに挿して取り込みます。

テザー撮影では、撮影した画像をケーブルで直接パソコンに取り込むことができるため、撮影後の画像をリアルタイムで大きなモニターで確認できます。また、SDカードを抜き差しする手間がないため、その後の編集作業などの作業性が向上します。

テザー撮影はミラーレスカメラの中でもミドルエンドからハイエンドの機種にだけ対応していることもあるため、メーカーの仕様などで確認する必要があります。

ミラーレスカメラを選ぶ時のポイント

センサーサイズ

ミラーレスカメラのセンサーサイズにはAPS-C、マイクロ・フォーサーズ、フルサイズなどがあります。

大きなセンサーになるほど高画質になりますが、カメラの価格も高くなります。

フルサイズと比較して小さなAPS-Cやマイクロ・フォーサーズでもスマートフォンのセンサーと比べるとかなり大きいので、どのサイズでもスマートフォンと比べて高画質です。

そのため、センサーサイズを選ぶときには予算や欲しい画質などを考慮して選びましょう。

テザー撮影ができるか?

ハイエンドやミドルエンドの機種ではテザー撮影ができることが多いのですが、エントリークラスのカメラの場合にはテザー撮影ができないものもあります。

テザー撮影を行いたいときにはカメラのスペックなどをチェックして、テザー撮影に対応しているかどうかを確認しましょう。

まとめ

料理撮影のカメラは大きく分けて2つの選択肢があります。

1つはできるだけ簡単に撮影したいという場合のスマートフォンカメラ、もう1つは可能な限り画質や画作りにこだわりたい方のためのミラーレスカメラという選択肢です。

最近のスマートフォンのカメラは性能が上がり、かつてのコンパクトデジタルカメラ以上の画質で撮影できるようになっています。

そして料理写真の撮影で使うスマートフォンのカメラを選ぶときには、3眼レンズのタイプを選ぶことをおすすめします。

3眼タイプは広角、超広角、望遠の3つのレンズを搭載しており、料理の撮影では歪みの少ない望遠レンズを使うことが多いためです。

また、できるだけセンサーサイズの大きな機種を選ぶと画質の良い写真が撮れます。

画質がどんどんとよくなってきているスマートフォンですが、センサーサイズの大きなミラーレスカメラの画質を超えるまでにはなっていません。

大きな画面で見るための写真や印刷で使う写真を撮りたい時や、高品質な画像編集をすることが前提であれば、ミラーレスカメラの方が適しています。

ミラーレスカメラにもセンサーサイズが大きな物と小さな物があり、大きなものほど高画質で価格もたかくなるため、自分に必要なサイズを考えて選択することをおすすめします。

またテザー(連結)撮影を行いたいときには対応する機種を選ぶことが必要になります。

これらのことを参考にご自分にピッタリなカメラを選んでいただければ幸いです!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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